華やかなジャケットを、デニムでさらりと着る。神宮寺勇太が登場するAMIRIの2026年秋冬キャンペーンには、特別な服を自分のものにするヒントがある。刺繍の美しさだけでなく、その装いが似合う空気まで眺めてみたい。
テーマは「Laurel Canyon Fever」。AMIRIのグローバル・ブランドアンバサダーを務めるNumber_iの神宮寺勇太らを迎え、ロサンゼルスのローレル・キャニオンにある架空の邸宅でのパーティーを描いたキャンペーンだ。2026年9月9日の発表をもとに、着こなしと、その背景にある音楽文化をひもとく。

刺繍の華やかさを、デニムで引き寄せる
公式写真でまず目を引くのは、ダークカラーのジャケットに浮かぶ花や鳥のようなモチーフ。襟元からのぞくアイボリーのシャツが顔まわりに明るさを足し、淡いブルーのデニムが装いを軽やかに見せる。
ここからはFlumiaの視点。上下ともにきれいにまとめるのではなく、主役になる一着に、いつものデニムを合わせる。その組み合わせが、装飾のあるジャケットとの距離を縮めているように感じる。ジュエリーをいくつも重ねるより、写真のように胸元のペンダントをひとつ効かせると、視線の行き先も定まる。
手持ちの服で試すなら、光沢や刺繍のある羽織りに、色落ちしたデニムを。インナーは白より少し柔らかな生成りを選ぶと、秋らしい深い色ともなじませやすい。これは着用品の指定ではなく、写真から着想した編集部の提案だ。
COLUMN|なぜ、ローレル・キャニオンなのか
キャンペーンの地名を知ると、服の見え方も少し変わる。ローレル・キャニオンは、ロサンゼルスの音楽文化を語るうえで欠かせない場所。GRAMMY Museumが2014年に開催した展覧会「California Dreamin’: The Sounds of Laurel Canyon, 1965–1977」は、1960年代半ばから1970年代半ばの音楽、創作、文化の活気を取り上げている。
同館が紹介するのは、曲や楽器だけではない。ジム・モリソンが執筆に使った椅子や、キャス・エリオットの手描きの椅子、当時の写真など、音楽家の日常に触れる品々も並んだ。作り手が暮らし、交流する場所としてのキャニオン。その生活の気配に注目すると、今回の「邸宅でのパーティー」という設定にも親しみが湧いてくる。参考:GRAMMY Museumの展覧会紹介
AMIRIが今季の着想源として挙げるのは1970年代。テーラリング、デニム、ウエスタンの要素が交わる服は、誰かと話し、音楽を聴きながら過ごす時間にも似合いそうだ。Flumiaが惹かれるのは、ラグジュアリーを飾って眺めるだけでなく、暮らしの場面へ連れていく感覚。神宮寺勇太の力の抜けたポーズからも、そんな楽しみ方を読み取りたくなる。
※ローレル・キャニオンはキャンペーンの舞台設定です。特定の邸宅や撮影住所を紹介するものではありません。上記のつながりについての考察はFlumia編集部によるものです。
Flumiaのスタイリングメモ

MEN|主役の羽織り+淡色デニム
刺繍のあるダークジャケットに、生成りのシャツとブルーデニム。足元をブーツにすると、カジュアルなボトムにも少し緊張感が生まれる。羽織りの柄を生かすため、ほかの色数は控えめに。
WOMEN|素材の表情だけ取り入れる
ブラウンのベルベット調ジャケットに、アイボリーのトップスとストレートデニム。華やかな刺繍をそのまま再現しなくても、深い色と柔らかな光沢でムードを楽しめる。小さめのバッグで全体を軽くまとめたい。
憧れの着こなしを、全身同じものにする必要はない。今日はジャケットの質感、次はデニムの色。好きだと思った要素をひとつ選ぶことから、自分らしい秋の装いが始まる。
キャンペーン情報・出典
AMIRI AUTUMN-WINTER 2026 CAMPAIGN
テーマ:Laurel Canyon Fever
発表:2026年9月9日
写真:Myles Hendrik
出典:株式会社スタッフインターナショナルジャパンのプレスリリース(PR TIMES)、AMIRI公式サイト。歴史背景は本文記載のGRAMMY Museumの資料を参照。公式写真と編集部制作イラストを区別して掲載しています。本文の着こなし解説・提案はFlumia編集部によるものです。
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